英検:書くことが苦手でも受験可能です。

2021年の春、英検が少し変わります。

数年前に方式が変わって記述式のものが追加されても、費用は変わりませんでしたが、春2021年度より受験費用が値上げされました。

英検の良いところは、比較的年齢が低いお子さんでも受験可能な級があること。

他にも英語の試験はありますが、それらは、子ども達の普段の生活経験からは、想定しにくい場面が取り上げられているという点からも英検は、とっかかりやすいです。

なので、費用が値上がりするのは、仕方ないとはいえ、少し残念に思いました。

ただ、英検も確かに進化しており、3級以上に関しては、書くことが苦手なお子さんでもタイピングで受験可能な方式も生まれています。

4級・5級は英作文はないので、読み書きの困難さを心配しなくても大丈夫です。(マークシートの塗り方や、記入が必要なもののリハーサルは行っています)

「S-CBT」と「CBT」という方式で、これは全国各地にあるテストセンターで受験可能です。

S-CBTは、これまでの英検と同様のマークシートに記入します。

CBTは、全てを画面上で回答します。つまり、英作文も打ち込みます。

面接も、面接官が画面に出てきて話すそうです。面接官の声が切れたら自動的に録音開始。もう一回聞きたかったらリピートボタン。

そんな風に、全ての過程をその日一日で終えることができます。

ライティングは、画面上だとゴチャゴチャしてしまいそうですが、下書き用の紙があったり、画面上でマーキングできるようになっているようです。

基本、ローマ字入力とのことでしたが、文字を書くのが苦手という方はタイピングの練習をしておくとよさそうですね。

私も、英語のレッスンでは、目と耳と手を動かして覚えて欲しいので、タイピングの時間を取るようにしています。のちの英検受験の時にも役立つことも念頭にいれながら・・・。

テストセンターは、受験のチャンスが多くて、人混みを避けることもできるので、落ち着いて受験することが可能です。

但し、申込時期には若干注意が必要なので、2~3か月くらい前から予定を検討しておくとよいです。

会場で受験する場合も、合理的な配慮を申し出ることもできます。但し、受験申込の時に行う必要がありますのでご注意ください。

以前、吃音のお子さんが3級を受験することになり、学校でまとめて申し込んでいたのですが、合理的配慮申出の話はなかったと聞いて、う~んと思ったことがありました。

配慮といっても、まだ多くの事例を想定されていない面もあるので、具体的にどのような配慮を申し出たらよいのかを、支援者さんと相談しておくとよいですね。

吃音に関しては面接時の時間延長を、読みにくさがあるお子さんには、リーディングガイドとしてのスケールや半透明の色シート使用の許可や問題用紙の拡大など対応してもらえると、だいぶ違いますよね。

プレッシャーを軽減することも大切な配慮です。

英検のことを書きましたが、英検の勉強ばかりをしているわけではありません。

他にもお子さんの興味関心に合わせて楽しくレッスンしております♪